市場振り返り
9月23日はマーケット全体が売られた。
特に気になったのはマーケットブレッドスの弱さ。NASDAQは前日に新高値を更新していた一方、Market Pulseで見ている流動性のある銘柄群では、50日移動平均線を上回っている銘柄は29.3%しかなかった。
NASDAQとDow、ラッセルなどの指数にもかなり大きな乖離があり、NASDAQが新高値圏にいる一方で、Dowはサポートを割るような動きになっていた。
全面的なリスクオフやベアマーケットという認識ではない。ただし、資金が入っているセクターや銘柄はかなり限定されている。
それまで強かった半導体・メモリーからも資金が抜け、CRWD、OKTA、PANWなどサイバーセキュリティへ資金が向かうなど、ローテーションが続いている。そのローテーション先自体も徐々に狭くなっており、かなり限定された分野の中で資金が回転しているように感じる。
直近は個別株で良い動きも続いていたため、少しマーケットに対してポジティブになり、オープニング直後のブレイクアウトなど攻撃的なエントリーを増やしてしまった。
しかし9月23日の動きを見て、ブレイクアウトが機能しにくいという以前から感じていた傾向を改めて確認した。
現状では、ブレイクアウトを追うよりも、レラティブストレングスを維持している銘柄がプルバックしてきたところを狙うというスタンスを基本にしたい。
これは1日の結果だけで新しく作った考えではなく、以前からブレイクアウトよりプルバックの方が明らかに機能していると感じており、9月23日の結果もその認識と一致したという位置づけ。
個別トレード振り返り
SKハイニックス

最初の買い直しについては、価格的にはかなり良い場所だった。
185.9付近には明確なサポートがあり、前日のオープニングレンジとも重なっていた。その位置から5分足で反発し、MACDでも転換点が確認できたところでエントリーした。
さらに、最初は5%のポジションサイズで入ったため、その後上昇した時に「少ない」と感じ、VWAPを超えたところで追加した。
この追加には、新しいセットアップやリスク・リワード上の根拠はなかった。
結果的に翌日ギャップダウンしたから悪かったわけではなく、結果を知らなかったとしても、この追加はミスだったと評価する。
もし最初からサイズを増やすのであれば、5分足の反発・MACDの転換点というリスクをタイトに設定できる位置で10%入る方が、今回のVWAP超えで追加するよりリスク・リワードは良かった。
つまり今回の問題は、良いエントリーをした後、ポジションサイズが小さいと感じたことを理由に、よりリスク・リワードの悪い場所で根拠なく追加したことだった。
- セットアップ・クオリティ:B
- エントリー・クオリティ:C
SNOW

339〜340付近のレジスタンスがサポートへ切り替わる動きを狙った。
1回目はオープニング付近でエントリーしたが、やや追いかけ気味で早かった。
2回目はVWAPを超えたところで買い直したが、こちらもエントリーとしては遅かった。
買うのであれば、5分足やMACDの転換点を使った方が、よりタイトなリスクで入ることができた。
セットアップ自体も10日移動平均線へのプルバックとしてそれほど質が高かったとは考えていない。
- セットアップ・クオリティ:D
- エントリー・クオリティ:D
DELL

2回エントリーを試した。
オープニングレンジブレイクに加えて、ギャップサポートに一度触れて5分足で反発したところでも買ったが、その後再び下落した。
DELLについては、現状ではエントリーを急がず、8週移動平均線付近までしっかりプルバックするのを待ちたい。
また、最近の経験として、注目度が非常に高い銘柄はフェイクが増え、ブレイクアウトエントリーが難しくなりやすいと感じている。
- セットアップ・クオリティ:E
- エントリー・クオリティ:D
保有銘柄
PLTR
保有分の1/4をトリミングした。
最も良い位置で買えていた部分は約+13%まで伸びており、直近高値を超えた付近でレジスタンスを意識して利益確定した。
売却位置についても悪くなかったと考えている。
SKハイニックス
9月24日はギャップダウンで始まりそうで、プレマーケットでは設定していたストップ水準を下回っている。
オープニング後の動きを少し確認した上で対応する。
SNDK
一時約+6%まで上昇したところで1/4をトリミング済み。
その後はレジスタンスを明確に突破できず、現在はストップ付近まで戻っている。
9月24日のオープニング後の動きを見ながら対応する。
フォーカス / ウォッチリスト
ANF

8月26日の決算ギャップアップ後のプルバック。
ギャップデイロー付近まで戻っており、このギャップサポートを重要視している。
130ドルを一度割った後にリクレイムする、アンダーカット・アンド・リクレイム型の動きを狙う。
HPQ

20日移動平均線、8週移動平均線、33ドル付近のサポート / レジスタンス、7月から続く上昇トレンドラインが重なるエリア。
過去にもトレンドラインを一度割ってからリクレイムする動きを繰り返しているため、サポートをアンダーカットした後のリクレイムを狙う。
BE

かなり注目度が高くなっていることを警戒している。
ブレイクアウトでは買わず、理想は20日移動平均線を割り、8週移動平均線や252〜253付近までプルバックしてきたところ。
見逃しても構わないくらい慎重に見る。
NOW

前日の値動きは良かったが、ダウントレンドラインをまだ明確にブレイクできていない。
慎重に行くのであれば、移動平均線へのプルバックを待つ。
ZETA

9月18日まで保有していたが、現在はノーポジション。
30ドル付近に明確なラインがあり、アンダーカット・アンド・ラリーを狙っている。
ただし9月22日はボリュームを伴ったベアリッシュエンゴルフィングとなっており、良いサインではない。
8週移動平均線からもまだ少し距離があるため、すぐには飛びつかず、もう2〜3日待ちたい。
DELL

今後はより慎重に扱う。
8週移動平均線、現状では515付近までのプルバックを待ち、しっかり売られた後の反転を狙いたい。
深堀り:SKハイニックス

今回のSKハイニックスでは、セットアップの認識そのものはできていた。
185.9付近のサポート、前日のオープニングレンジ、5分足の反発、MACDの転換点という材料は自分でも確認できていた。
問題は、最初のポジションサイズが5%だったことを「少ない」と感じ、上昇後に新しいセットアップやリスク・リワード上の根拠がないままVWAP超えで追加したこと。
これついては、翌日のギャップダウンという結果とは関係なくミスだった。
同じリスクを取るのであれば、最もリスク・リワードが良かった5分足・MACDの転換点で最初からサイズを取る方が合理的だった。
今回のトレードは、良いセットアップを良い位置で認識できたことと、その後のポジションサイジング・追加の判断は別問題として評価する必要があるというケースだった。
9月23日の総括
この日は、直近の個別株の強さから少し攻撃的になり、オープニング直後のブレイクアウトや、値動きを見てからの追加など、通常より積極的なエントリーが増えていた。
しかし実際には、以前から感じていた「現在の環境ではブレイクアウトよりもレラティブストレングス銘柄のプルバックの方が機能している」という傾向が改めて確認された。
SKハイニックスでは最初のエントリー自体は良かった一方、その後に根拠のない追加を行ったことでエントリー全体の質を落とした。
9月23日の大きなポイントは、損益そのものではなく、良いエントリーをした後にポジションサイズへの物足りなさから余計な判断を追加してしまったことと、最近の値動きの良さによってブレイクアウトに対する警戒感が一時的に緩んでいたことだった。