概観
8月31日から9月4日の週は、個人的には少し体調が良くなく、そこまでトレードできなかった。そのため、今週はブロードマーケットの振り返りを中心にする。
ナスダックは下落するかと思ったが、キーとなるサポートレベルである8月4日の安値をしっかりキープしている。S&P 500も同様で、フラットベース上部にあたる8月4日の安値を割っていないことは、市場にとってプラスに見える。
QQQ

SPY

一方で、相変わらずチョッピーで方向性が分かりにくいマーケットだと感じている。
市場環境
NASDAQ 100の銘柄が50日移動平均線より上にあるかを見るNDFIなどの指標を見ると、短期的にも過熱しているわけではない。NAAIM Exposure、AAIIのBull Bear、Breadthなどを見ても、今のところ過熱しているわけでもなく、かといって明確なダウントレンドでもない。
今のマーケットは、方向性がかなり分かりにくい状態が続いている。
セクター・グループの動き
半導体・メモリ
セクター別では、金曜日に半導体やメモリが強かったことが印象的だった。
個別銘柄では、SKハイニックス、マイクロン、セレブラス(CBRS)などが金曜日に一気に伸びた。
SKHY

MU

CBRS

特にMUは、タイトな形でボラティリティが収縮してきていたので、ここで買えてもおかしくなかったと思う。
サイバーセキュリティ
逆に、少し前まで強かったサイバーセキュリティは全体的に下落した。
サイバーセキュリティETFのCIBRを見ても、先週は基本的に下落基調だった。まだウィークリーチャートで完全に崩れているわけではないが、相変わらずセクター間、カテゴリー間のローテーションがかなり起きている。
CIBR

一つのセクターや特定のグループの銘柄が、何週間も連続して上昇することが非常に起きにくい環境になっていると思う。そのため、トレンドフォロワーやモメンタムトレードをしている人にとっては、あまり良い環境ではないのかなと思っている。
特にロングで長期のポジションを取ろうとしている人にはかなり難しく、今は短期的なスイングトレードやデイトレードのほうが明らかにやりやすいという感触がある。
ドル円
もう一つ気になっているのが円高だ。
現時点ではドル円が久しぶりに153円台まで下落している。おそらく153円台をつけるのは2026年2月以来だと思う。もし151円台まで円高が進めば、おおよそ2025年10月以来の水準になる。

ドル円はここ2、3年ほど、おおむね140円から160円、行き過ぎても165円程度のボックス内で推移していた。
2024年8月には急激な円高によって円キャリートレードの巻き戻しが起こり、株式市場にもかなりダメージが出た。今回も急速に円高が進むようであれば、円キャリートレードの巻き戻しによるリスクオフ環境になりかねないので、そこは警戒したい。

現在のポジション
ゼータ・グローバル・ホールディングス(ZETA)
現在のポジションは、以前から保有しているZETAのみ。
金曜日は残念ながら下落したが、この銘柄は上昇している時と下落している時の出来高を比較すると、上昇時の出来高のほうが優勢に見える。そのため、ボリュームアクションからは、まだ買い手がしっかり買い支えているように感じる。
かなりリーダー銘柄に近いのではないかと思っている。
ただ、最近の市場環境を考えてポジションはいつもより少なめにしており、木曜日に一部をトリミングした。

来週の買い候補
ASE テクノロジー(ASX)
半導体のASXは、きれいなトライアングルパターンを形成している。
Daily

トライアングルパターンは、ミネルヴィニなどが言っているVCPと本質的にはそれほど変わらず、ボラティリティが収縮しているということだと思っている。
ウィークリーで見ると分かりやすく、出来高も良い形でドライアップしてきているので、候補としてはかなり強め。
50日移動平均線より下にあることは少し気になるが、現在は10日移動平均線と20日移動平均線に接している形なので、ここから50日移動平均線に向かって上昇する動きを見てみたい。
Weekly

モデルナ(MRNA)
MRNAも、どうしても候補に入れざるを得ない。
ウィークリーで見ると短めのBull Flagが形成されていて、どこかで上に動く可能性は高いと思っている。どのタイミングで買うかについては、何回かチャレンジしなければいけない可能性もあることを前提に考えている。
Daily

Weekly

エアビーアンドビー(ABNB)
ABNBは決算ギャップアップ後にタイトなエリアを形成している。
値幅は8%しかなく、非常にタイトと言っていいと思う。ATR%も4台まで落ち着いてきている。
基本的にはATR%が4台、できれば4以下のものを買いたいと思っている。決算ギャップアップの場合は除外するケースもあるが、ABNBも強めの買い候補と言っていいと思う。

スペースX(SPCX)
SPCXは木曜日に、タイトなエリアから出来高を伴った上昇が起きた。
個人的にはロックアップ期間が終わってからのほうが好きで、まだ3カ月しか経っていないので少し早いかなという感じもある。
ただ、短期的なスイングトレードとして成立する可能性はあると思う。理想としては、あと1日か2日ほど軽めのプルバックが続き、そこからもう一度上離れして上昇した時に買いたい。

チャイム・ファイナンシャル(CHYM)
CHYMも決算ギャップアップ後にタイトなエリアを形成している。
Higher Lowもしっかり作り続けているので、今の環境では個人的には弱さで買いたい。20日移動平均線付近まで一度下がり、少しShakeoutが入ったところで買いたいと思っている。
もちろん、理想通りの動きになるかどうかは分からない。

レミトリー・グローバル(RELY)
フィンテックのRELYも候補。
以前このブログでも最近言及した銘柄だが、非常に大きなウィークリーベースを形成しており、そこから上放れしている。
このベースから本当にブレイクアウトするのであれば、かなり大きな動きになってもいいのではないかと思っている。
金曜日はInside Dayだったので、セットアップとしてかなり期待している。

来週のスタンス
少しセットアップが増えてきたこと自体は、良い傾向なのかなと思っている。
ただ、なんだかんだでチョッピーなマーケットであることに変わりはない。そのため、基本的には少し早めにトリミングをしっかり行ってリスクを消し、うまくいけばそこから長めのスイングトレードやポジショントレードへ移行するという形は崩さないようにしたい。
少しデイトレード気味に、早めにポジションを利確していくやり方も、今の環境では有効なのかなと思っている。