トレード振り返り 2026/7/16|引き続き壊れるリーダー

概観

引き続き、これまで市場を牽引してきたリーダー株の崩れが進んだ一日だった。

前日に良い形だと判断した銘柄も翌日には売られており、現時点では市場を明確に主導する圧倒的なリーダーが不在と考えている。

特に半導体株の下落が激しく、NASDAQは大きく下落した。一方、小型株や運輸関連には相対的な強さが見られたが、これらが次の持続的なリーダーになるかはかなり疑わしい。

個人投資家と運用会社のセンチメントは株価の弱さに反して強気へ傾いており、買いポジションが積み上がった状態で相場がさらに下落した場合のリスクにも注意が必要な局面となっている。

今日のトレード

本日も新規購入・売却ともに行わなかった。

市場を主導していた銘柄の崩れが続き、明確な買い場も見つからなかったため、現在のポジションを維持しながら市場を観察した。

保有しているFTNTとPANWについては、サイバーセキュリティ株の中では比較的安定しており、現時点では売る理由はない。そのため、チャートが明確に崩れるまでは保有を継続する。

指数と半導体

主な指数の動きは以下のとおり。

  • NASDAQ:-1.47%
  • S&P 500:-0.51%
  • Dow Jones:-0.20%
  • Russell 2000:-0.06%

大型テクノロジー株の比率が高いNASDAQが最も弱く、小型株は相対的に下落が小さかった。

半導体

半導体株は全面的に強い売りを受けた。

半導体ETFのSMHは約3.7%下落しており、個別銘柄だけでなくグループ全体に売りが広がっている。

これまでの半導体リーダーは、単なる一日の押し目ではなく、時間をかけて売りを消化する必要がある段階に入っている可能性がある。

QQQのサポート

QQQは700ドル前後の水準まで下落している。

6月後半以降、過去2回は700〜705ドル付近で反発してきた。今回も同じ水準がサポートになるかを確認したい。

ただし、オーバーナイトでは700ドルを下回る動きも見られており、これまでと同じように反発するとは限らない。

サイバーセキュリティ

サイバーセキュリティ株も小幅安が多かった。

  • FTNT:-2.27%
  • CRWD:-1.46%
  • DDOG:-0.18%

など。

半導体株と比較すると、日足チャートが明確に崩れた銘柄は少ない。

市場全体が弱い中で、どの銘柄やグループがチャートを維持できるかを確認することは重要。現時点では、サイバーセキュリティは相対的に耐えているグループの一つと判断している。

運輸・貨物輸送

トラック輸送や貨物輸送関連には強い動きが見られた。

  • IYT(運輸関連ETF):+2.81%

ただし、現在の強さが一時的な資金移動なのか、今後の持続的なリーダーシップにつながるのかはまだ分からない。

半導体などの旧リーダーから資金が抜け、これまで注目されていなかったグループへ一時的に資金が分散している可能性もある。

マーケット・ブレッドス

Market Trackerでは、以下の結果となった。

  • 4%以上上昇:231銘柄
  • 4%以上下落:376銘柄

大幅下落銘柄の方が明確に多く、直近の上昇・下落レシオも悪化している。

一方、50日移動平均線より上に位置する銘柄の割合は約65%まで上昇している。

この二つの数値には一見すると矛盾があるが、6月まで一部のリーダー株へ集中していた資金が、より広い銘柄へ分散している可能性がある。

ただし、50日線より上の銘柄が多いことだけで市場が健全とは判断できない。直近では大きく下落する銘柄が増えており、短期的な内部環境は悪化している。

投資家センチメント

AAII Investor Sentiment Survey

7月15日分のAAIIセンチメント(AAII会員の個人投資家のセンチメント)は以下のとおり。

  • 強気:44.9%
  • 中立:22.2%
  • 弱気:32.9%

モメンタム株の弱さを実際に見ている感覚とは反対に、個人投資家は強気へ傾いている。

指数の押し目や、大型株の安定した動きを見て、押し目買いを行っている投資家が増えている可能性がある。

NAAIM Exposure Index

NAAIM Exposure Index(NAAIM所属のアクティブ運用会社が実際にどれくらい株式を保有しているか)は、前週の82.95から95.64まで上昇した。

100前後は、アクティブ運用者がほぼフルポジションに近い状態を示す。100を超えると、レバレッジを使った運用が増えていることを意味する。

現時点では完全なユーフォリアではないものの、運用者のエクスポージャーはかなり高い。

この状態で市場が下落すると、運用者がポジション削減のために売り手へ回る可能性がある。市場を動かす規模の資金が一斉に売却へ向かえば、売りが売りを呼ぶ急速な下落につながり得る。

強気度が高いこと自体よりも、強気ポジションが積み上がった後に価格が下落し始めることがリスクになる。

(どうでもいいが、NAAIMのインデックスは8月からサブスクになるらしい)

ウォッチリスト

HOOD

HOODは約8.24%下落し、1日分のATRを超える大きな値下がりとなった。終値は20日移動平均線付近。

6月下旬にも20日移動平均線まで下落した後に反発しているが、当時はブレイクアウト・ピボットのリテストという明確なサポート要因があった。

今回は同じようにすぐ反発するかは疑問が残る。

180ドル前後には、過去のサポートとレジスタンスが重なる水準がある。今後その付近で反発系セットアップが成立すれば、少額でのディップ買いは検討できる。

ただし、7月29日に決算を控えており、新規買いに使える時間は限られている。大きなポジションを入れられる状況ではない。

DDOG

DDOGは、20日移動平均線へのプルバック候補としてHOODよりも興味がある。

サイバーセキュリティという相対的に強いグループに所属し、チャートも現時点では大きく崩れていない。

現在のような市場では、ブレイクアウトを追いかけるよりも、強い銘柄が弱さを見せたところで反発を狙う方が比較的安全と考えている。

ただし、20日移動平均線に到達したという理由だけで買うのではなく、VWAPリクレームや620 setupなど、反発の確認が必要となる。

AMD

AMDは下ヒゲで50日移動平均線付近に接触した。

ここから50日線を一度割った後に回復する、アンダーカット&ラリーの形になるかは確認したい。

ただし、AMDは長期間チョップを続けており、50日線への接触だけを根拠に資金を投入するのは難しい。反転を確認できても、まずは小さなポジションで試すべき局面となる。

現在のポートフォリオとスタンス

現在の保有銘柄は変わらず、以下の2銘柄のみ。

  • FTNT
  • PANW

どちらもサイバーセキュリティ株であり、現時点では比較的安定している。

新規トレードについては、引き続きブレイクアウト買いを避ける。取引するとしても、本当に強いグループの強い銘柄が一時的に弱くなった場面を狙う。

ただし、価格がその水準へ到達しただけでは不十分。反発系セットアップの成立を待ち、ポジションサイズも小さく抑える必要がある。

-デイリートレードジャーナル